カメラの絞りやボケについて考えてみた
こんにちは、ネコ(@orange_8_orange)です。
写真を撮る時に大事なことの1つといえば絞りですよね。絞りは写真のボケに関わりますので、撮れる写真にも大きな影響があります。なので撮影モードも「絞り優先モード」で撮っている人も多いかと。
そんな絞りですが、最近私のなかで絞りについての考え方というか扱い方みたいなものが変わってきました。
今回は自分の考えをまとめる意味も込めて、絞りについてブログに書いていきたいと思います。
そもそも絞りとは
そもそもカメラにおける絞りとはなんでしょうか?
簡単にいうと「レンズから入ってくる光の量を調整する部品」のことです。なので絞りはレンズ側についてます。
絞りはF値という数値で表されます。
このF値とは
・F値が小さいほど多く光を取り込める(絞りが開く)
・F値が大きいほど光の取り込み量が少なくなる(絞りが閉じる)
となります。
そして絞りはF値が低いほど背景がボケて、F値が高いほど背景がボケないという性質もあります。
写真撮影時に絞りを変える大きな理由は
・露出を決める
・ボケ量を決める
時に変えるのですね。
私はいままで絞りは「シャッタースピードを稼ぐためのもの」と思って使っていました。暗い場所になるとどうしてもシャッタースピードが遅くなります。そしてシャッタースピードが遅いと手振れが起きやすくなってしまいます。それは残念です。
なので私のなかで絞りはあくまで露出のためのもの。F値に対してさほどこだわりもありませんでした。
ですが最近気付いたのです。絞りは「被写界深度」に大きく関わり、この被写界深度ってやつが写真を撮る上でめっちゃ大事なことに。←遅い
被写界深度
写真を撮る上でとても大切なこと。それが「被写界深度」です。被写界深度をコントロールすれば、写真もより豊かな表現が出来るようになります。
そしてこの被写界深度とは、簡単にいうと「写真のピントが合っている範囲」のことです。
F値が小さくなるとピントの合う範囲が狭くなります。その結果ボケている部分(ピントが合ってない部分)が増えます。
逆にF値を高くするとピントの合う範囲が広くなります。その結果ボケている部分が減っていきます。
このボケはピントが合っている範囲の前後に出ます。
こんな感じですね。
つまり被写界深度は写真のボケ具合を決めてくれるもで、この被写界深度を変えれるのか絞りなのですね。
表現としての絞り
ここでようやく今回の本題です。
実は私、ボケに興味がありませんでした。むしろボケない写真が好きでした。ピントがクッキリ大好きです。
なので今までは、写真を撮るときはどんな被写体でもF値も基本的に8前後でした。シャッタースピードをどうしても稼ぎたい時だけF値を下げる。そんな感覚で絞りを変えてました。被写界深度に対する配慮は0です。
ところがどっこい、写真の知識がついてくると考え方も変わってきます。
たとえば風景写真。それまで風景写真はピントが全体的に合っているべきだと思っていました。理想はボケの無い写真。
もちろんそういう写真も全然ありだと思います。
ですが、風景写真でも主題への視線の誘導の為にもボケを入れた方が良いことを知りました。またボケがあることで主題をよりしっかりと目立たせてくれます。
このように、ボケは表現の幅を広げてくれるのです。
この事を学んでから、写真を撮るときは「ボケをどう入れると効果的か?」や「ボケを入れるとしたらどれくらい入れるか?」などを考えてF値を決めるようになりました(出来ているとは言ってない)。
なのでシャッタースピードを稼ぎたい時は、まずはISOを変えるようにします。しかもG9PROは優秀な手振れ補正がついているので、少々シャッタースピードが遅くても問題ありませんからね。やったぜ!
だから最近では手持ちのレンズがどれくらいボケるのかを把握するようにしています。F値が4.5だとこれくらいボケるとかですね。絞り優先モード最高です。
もちろん、逆にボケさせない写真もありです。要は自分がどんな写真を撮りたいのかが1番大事かと。あくまでボケさせるボケさせないというのは、写真の表現の1つですからね。
そんなこんなで、私のなかでの絞りは「露出を変えるもの」から「写真の表現を変えるもの」へと変わったのでした。もちろん露出を変えるためにも絞りは大事ですけどね。
まとめ
写真は知れば知るほど色々な知識も増えて考えることも多くなっていきますね。脳みそフル回転です。でも色々考えて写真を撮るのって楽しいです。
まあなんやかで、何も考えずに写真を撮るのも楽しいですけどね(笑)