ミラーレスカメラは軽くあるべき?

こんにちは、ネコ(@orange_8_orange)です。



現在カメラの販売はミラーレスのシェアが伸びてきているそうですね。



キヤノンも先日「これからはミラーレスカメラに注力していく」と発表したそうで、これからはメーカー側もさらにミラーレスに力を入れていくことになりそうです。



そんなミラーレスの利点でよく言われるのが「小さくて軽い」ということです。



たしかに小さくて軽いは持ち運びも楽で良いですよね。



一方でパナソニックはS1とS1Rという大きくて重いフルサイズミラーレスを発表しました。



それに対する世間の反応は「ミラーレスなのに大きすぎて重すぎる」といったものをよく目にしました。



果たしてそうなのでしょうか?



ミラーレスは小さくて軽くなければいけないのでしょうか?



今回はミそんなミラーレスカメラの大きさ、重さについて考えてみたいと思います。



ミラーレスカメラとは

まずミラーレスカメラとはなんでしょうか?



それは「カメラの中にミラー(レフ)が無いカメラ」のことです。

一眼レフカメラ

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ミラーレスカメラ

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図のようにカメラの中にミラーがあるのが一眼レフカメラで、カメラの中にミラーが無いのがミラーレスカメラです。



一眼レフカメラは光をミラーとプリズムに反射させ、レンズが捉えた景色を直接ファインダーに届けてくれます。なので一眼レフのファインダーでは生の景色を見ることになります。


逆にミラーレスカメラはミラーが無いので、レンズが捉えた景色を映像に変換しファインダーに届けてくれます。そのためミラーレスのファインダーは電子ビューファインダーで、見える景色も映像として見ることになります。



基本的に一眼レフとミラーレスの違いは「ミラーがあるかないか」と「ファインダーの景色が生か映像か」です。



そしてミラーレスも性能がどんどん上がっているので、いまでは他の性能面では一眼レフとそこまで変わりません。



ミラーレスカメラは軽くあるべき?

ミラーレスの利点で見かけるのが「ミラーレスカメラは小さくて軽い」ということです。


たしかにミラーレスは、カメラの中にミラーやプリズムが無いのでそのぶん軽くなります。またミラーレスは部品を減らせるので、ボディ自体を小さくすることが可能です。



このことが「ミラーレスは小さくて軽い」と言われるゆえんですね。



実際ニコン、キヤノン、ソニーなどは小さて軽いフルサイズミラーレスカメラを作っています。



ですが私は、ミラーレスはあくまで「小さくて軽くすることが出来る」のであって、「小さくて軽くなければいけないわけではない」と考えます。



目的にあった大きさ


よく言われるミラーレスカメラの利点は「軽くて小さい」ことです。


たしかに小さくて軽いは魅力的ですよね。携帯性も上がりますし、そのぶん持ち出そうという気持ちも上がります。



ですが、じゃあ小さくて軽ければなんでも良いかといえばそうではない部分もあるんです。



レンズとのバランス


これは特にフルサイズ機の話ですが、フルサイズ用のレンズは大きい物が多いです。


そうなると、ボディが小さいとレンズの重さとのバランスが崩れてしまいます。すると持った時の安定感も悪くなります。



握りやすさ


ボディが小さいぶん、グリップを握ったときに小指が余ってしまうことがあります。



そこはプレートなどでカバー出来る部分ではありますが、やはり持ちやすい大きさはあるんですよね。


なのでグリップも持ちやすい大きさがあります。



操作性の確保


カメラにはスイッチなどがついています。そしてカメラが大きいとスイッチの配置にも余裕が出来ます。


たとえば手袋をしながら写真を撮るとき。小さいカメラだとスイッチの配列に余裕が無くなり誤操作しやすくなります。



ですが、カメラが大きいとスイッチの配置に余裕が出来るので、手袋をしたままでも操作がしやすくなります。





三脚とのバランス


重さがあるカメラだと、三脚につけたときに安定感が出ます。 


そして安定感が出れば、風が強い日でも風に負けることなく安定してくれるので、三脚ごとカメラが倒れる危険度も下げることが出来ます。



排熱問題


こちはら主に動画関連の問題ですね。


ボディが小さいと熱がこもりやすくなり、カメラがオーバーヒートしやすくなります。


なので動画をメインで使うときは大きさボディの方が排熱問題が起きにくくなるので大きい方が利点になります。








といった具合に、大きいことの利点というものもあるです。



もちろんこれは「カメラは大きい方が良い」という話ではなく、大きいカメラには大きいのカメラなりの良いところがあるんだって話です。



小さいカメラには小さいカメラなりの良いところがあります。



なので結局は使う人の好みや求めるものによって、必要な大きさは変わってくるのです。



つまりミラーレスは「小さくて軽くなければいけない」わけではないのです。


まとめ


パナソニックのフルサイズ機S1とS1Rは一眼レフのフラッグシップ機と同じくらいの大きさと重さがあります。



そしてそれを見た人の反応には「ミラーレスなのに大きすぎ」や「ミラーレスの良さを潰してる」といったネガティブなものが結構ありました。



でもですね、私はやっぱり一眼レフだから、ミラーレスだからで大きさを決めなくても良いと思うんです。



コンセプトがあって、それに合った大きさがあるわけです。それにみんながみんな小型化に向かうのも面白くないですし。



今回はそんな世間の反応を見て「小さいだけがミラーレスじゃないんですよ!」と伝えたくこの記事を書きました。



もちろん小さいカメラは素晴らしいと思います。世間のミラーレスに対するニーズが小さくて軽いだというのも分かります、ら


ですが大きいカメラだって素晴らしいんです。それを待ち望んでいる人もいるんです。



みんな違ってみんないい。



そんなことを思った今回でございました。